院長のご挨拶

院長 馬場 俊也

 2016年10月1日に院長に就任しました。当院は川口市の医療を支える中核病院の一つとして今後も変わらず貢献する所存です。
 就任に際し、当院の紹介と今後の目標について紹介させていただきます。


 当院は大病院のように各種専門医を揃えているわけではありませんが、少人数の医師がその専門を生かしつつ様々な疾患の治療にあたっております。
 整形外科はスポーツ医学で有名ですが、股関節、膝関節の人工関節手術なども行っており、年々手術件数が増加し、お待たせしている状況で、ご迷惑をおかけしております。
 消化器の分野では、内視鏡専門医による、負担の少ない内視鏡治療を積極的に行なっております。この分野の進歩は目を見張るもので、従来は手術をしていたものが内視鏡で治療できるようになってきています。消化器内科部長は内視鏡治療のスペシャリストであるだけでなく肝臓病の専門でもあり、幅広い消化器診療が持ち味です。外科では負担の少ない腹腔鏡手術はもちろんのこと、悪性腫瘍に対する手術、術後の化学療法と諦めない医療を提供しています。最後まできちんと向き合うことを信条にしています。
 また、乳腺外科は独立した診療科とし、経験豊富なチームとして診療しています。
 内科は、総合内科担当を含めて8人と小所帯ですが、救急医療に力を入れチームワークよく勉強会などで技術向上に努めております。中でも循環器は、心筋梗塞の急性期治療を得意にしています。川口地区のCCUネットワークに加盟し常に救急対応をしております。不整脈については遅れを取っていましたが、ここにきてカテーテル治療が可能になりました。近年増加している心不全には入院時から退院後まで心臓リハビリを中心に、医師、看護師、栄養士、薬剤師などのチームで再発予防に取り組んでいます。多くの病気の原因となる糖尿病に対しては、医師、栄養士などのチームで治療に取り組んでおり今後はさらに発展させていく予定です。特にこだわっているのは心臓専門からみた糖尿病治療です。早期発見、早期治療、予防などに取り組んでいます。また、不幸にして重症化した際にも、救急医療を通して生命を守るために新病院建築時に高度医療を行えるようHCU(ハイケアユニット)病床を8床設置しています。急性期の治療を終え、慢性期に入った方にも地域の診療所や訪問診療を介して、当院の地域包括ケア病棟を有効活用し、急性期から慢性期の連続した治療にも取り組んでいます。
 眼科は、大学関連で手術指導していた医師による白内障手術と緑内障、糖尿病性網膜症に対する治療を積極的に行なっています。
 皮膚科は身近な皮膚疾患から、難病の診断、糖尿病性足病変の治療など多岐にわたる診療をしています。また、入院後の高齢者の皮膚病変の管理なども定期的に行なっています。


 当院の目標は遠方に行かずとも身近な環境で必要で十分な医療を提供することです。その目標のため最新技術の導入など時代の要求に合わせて変革していく所存です。今後とも川口工業総合病院をどうかよろしくお願いいたします。

社会医療法人新青会 川口工業総合病院 院長 馬場 俊也