地域包括ケア病棟とは
手術等の急性期治療が終了し病状が安定した患者様や在宅療養中の患者様に対して、リハビリや退院支援など、効率的かつ密度の高い医療を提供する為に、厳しい施設基準をクリアし、国から許可を受けた「在宅復帰支援のための病棟」です。川口工業総合病院では2階病棟38床をこの地域包括ケア病棟として位置づけ、地域医療へ貢献すべく努力しております。
対象となる患者さま
在宅療養を予定されている患者様
急性期の治療が終了し、在宅療養をご希望されるも、すぐにご自宅へ退院されることに不安のある患者様に対し、退院に向けて医療管理、診療、看護、リハビリを行います。退院のご準備が整うまで一時的にご入院いただくことが可能です。
在宅療養中の患者様
療養中の軽い発熱、下痢、脱水症状等、短期の入院加療を必要とされる場合や、介護者が体調不良等で一時的に介護が困難になった場合に、かかりつけ医の依頼を受け一時的にご入院いただくことができます。
患者さまの例
※事例は仮名で、個人が特定されないよう一部事実と異なるよう修正してあります。
事例183歳女性 Aさん
自宅で一人暮らし。別居している娘が訪問時に脱水状態にて発見。急性期病院B病院に救急搬送となり入院される。身体の廃用、認知症の進行が見られたため介護保険の申請をB病院ご入院中にされた。
病状が安定しB病院より退院許可がでるも、介護保険の認定結果が出るまでに1か月程度かかり、ケアマネジャーも決定していなかったため介護保険のサービスを導入することができず、このまま自宅へ退院することには大きな不安があった。
B病院からの相談によりAさんは当院の地域包括ケア病棟へ転院され、その入院期間にケアマネジャー決定、介護サービスの導入等を行い、自宅のご準備が十分にできてから安心してご自宅へ退院されることができた。
事例279歳男性 Cさん
ご自宅でご家族の介護のもと療養生活を送られていたが、発熱や食事量の減少が頻繁にみられるようになった。訪問診療医の相談により身体状況の改善を目的に地域包括ケア病棟に一時的にご入院された。
治療後は当院と訪問診療医、訪問看護ステーション、ケアマネジャーとの連携によりスムーズにご自宅へ退院され、安心して在宅療養に戻られた。
1か月後にも再度同様の発熱等での短期入院加療を行い体調を整えることにより、Cさんは在宅療養を継続いただくことができている。
ご入院までの流れ
ご入院相談
地域連携室へご相談ください。患者様の状態をお伺いします。
診療情報提供書、日常生活動作票等の提供をお願いします。
当院での検討
提供いただいた情報をもとに、当院担当医と受け入れについて検討いたします。
結果連絡
検討結果をご連絡いたします。
ご希望によりご家族と当院担当者との面談、病棟のご見学も承ります。
ご入院日の調整
ベッド調整を行い、具体的なご入院の日程を決定いたします。
ご入院
ご入院当日は、来院されましたら入院受付にお声かけください。
ご入院期間の目安
2~3週間(最長60日 ※当院担当医の判断による)
※入院期間に限りがございますので、在宅復帰のご準備にご協力をお願いいたします。安心して退院し在宅復帰をスムーズに行うために、医師、看護師、リハビリスタッフ・ソーシャルワーカー等が協力して、積極的に患者様のリハビリや支援を行っていきますので、ご不明・ご不安な点がございましたらご遠慮なくご相談ください。
※地域包括ケア病棟では急性期病棟のような手術、高額な医薬品の使用、特殊な検査には対応できません。病状により当院担当医の判断で急性期病棟へ移っていただくことがあります。
1日あたりのご入院費用の目安
入院費(後期高齢1割負担の方の場合 | 約2,800円 |
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食事代 | 780円 |
アメニティ(衣類、タオル、オムツをレンタルした場合) | 1,130円 |
1日あたり計 | 約4,710円 |
※定められた地域包括ケア病棟入院医療管理料を算定します。
※税、その他実費部分のご利用料金は上記に含まれておりません。
※患者様のご病状によって個室をご案内する場合がございます。
※高額療養費、自己負担限度額等の各種制度をご利用いただくことができます。
病室について
19インチ液晶テレビ、冷蔵庫が完備。また利便性向上を目的にFreeWiFiを用意しました。(テレビの視聴料金、冷蔵庫の利用料金は定額利用料(400円/日)に含まれ、時間単位での課金ではありません。)